photo by OKUYA HIROSHI
2016.09.19
夏が過ぎた頃にやってくる台風と、
その接近を知らせる強い風、
たくさんの雨に降られて風がここにあった空気を押し出せば
新しい世界に入れ替わったような気になる。
小学生くらいの頃からあるこの感覚。
あながち気のせいでもない気がしてるんです。
こんにちは、freedom smileです。
先日9月17日は平尾のFUCAで僕が企画させてもらった
『終わりから繋がるはじまりの夜に。〜3人の歌い手によるそれぞれの解釈〜』
へ足を運んでいただきありがとうございました。

空間を含めた世界観全体で自分の音楽を楽しんでほしい、という想いが強くなって来たここ二年。
夏前に佐賀のカフェ木と本さんで開催させてもらった朗読ライブもそうでしたが、音楽と共にある
空間も自分の表現として伝えられれば心の中をのぞいてもらえるような時間にできるんじゃないか。
その想いを軸に今回はFUCAという場所でそれを表現させてもらいました。
終わって言う事を嘆いたり憂いたりする事は多いけど、
終わっていくものからはじまっていく事もあるんじゃないか。
この夜に蒔いた種がライブを終えたずっとあとになって花を咲かせてくれるようなそんなライブを
やりたい。 そう思い立って会場の下見に言った時にひとりのフラワーアーティストに出逢いました。
IWAO KYOKOさん
この日は会場のデコレーションをIWAO KYOKOさんにお願いして、テーマにしていた" 終わりとはじまり "
を生花とドライフラワーを組み合わせた装飾で彩ってもらったりとこれまでよりさらに自分の中にある世界
を再現してもらえた夜になりました。
そして当日写真を撮ってくれたのはOKUYA HIROSHIさん。
【水引草】

【フウセンカズラ】

【ドウダンツツジ】


【プロテア・ワラタ】
太陽の花と呼ばれているのだそう。

【アスパラガス(ドライ)】
こんな葉のカタチをしてるなんて初めて知りました。

【パンパスグラス(ドライ)とユーカリのスワッグ】
ユーカリが好きなんです、と何気なくこぼしていた
僕の言葉をkyokoさんに憶えていただいてたようで
これはその気持ちを汲んでいただいた作品。
うれしかぎり。

【バラ(生花とドライミックスの束)】
今回の企画の象徴とも言える作品だと思います。
ドライもしっかり生き続けている。

【アジサイヘッド(ドライ)】
マイクへの装飾はkyokoさんのアイデア。
本当に素敵な仕上がりです。

それらが彩ってくれた世界がこうなりました。

そしてはじまったライブ。
熊本から来てくれたナナシナタロウくん。
心の隅っこをくすぐる歌い手です。

東京で出逢った福岡出身のシンガーソングライター野田徹。
今年は糸島でも共演させてもらって何かと縁のある兄貴です。
アイリッシュブズーキの曲が素敵でした。

そしてぼく freedom smile。
新曲『 circle 』を含め7曲演奏させてもらって僕自身も心地よい宇宙を漂わせてもらいました。



最後は3人で stand by me をセッション。
めずらしくハーモニカソロなんてものをやってみたりしたんです。

僕のやりたいように作らせてもらった今回の企画。
そこに寄り添ってくれたみんなに心からありがとうと伝えたいです。
こうしたいとか、
こんな想いを伝えたいとか、
自分の体と頭が動いている間はテレパシーみたいにいろんなものを届けていければと思うんです。
肉体が朽ちてしまっても、今蒔いた種がどこかでいつか芽吹いてくれると本気で信じてたりします。
終わりからはじまりへ繋がっていく点を残してさえいれば線になるんだと。
次回は12月上旬、またおなじFUCAで違うテーマを軸に企画をさせてもらおうと思っています。
相変わらずな僕ですがまたちらりとのぞきに来てやってください。
またすぐにお会いしましょう。

text : freedom smile (山口達也)
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