2016.08.31
昼間の気温も体に心地いいくらいになって
夜は毛布が恋しくなる。
糸島へ引っ越して最初の夏がもうすぐ過ぎようとしています。
この街は海がきれいだし人も穏やかだし、
何より自分の生き方をもう一度振り返るきっかけもくれる。
週末にはサンセットライブもあるし、秋まで夏の余韻を感じながらのんびり待ってみよう。

こんにちは、freedom smileです。
カセットテープのレビューをここでつらつらと書いてきたけど、
昔の曲を取り上げる事があまりなかったなあとふと思った。
以前東京へ行った時に渋谷のHMVアナログショップで手にしたオールマンブラザーズの
ベストがウォークマンに入ったままになってたので今回はこれを紹介してみようと思います。


【THE BEST OF ALLMAN BROTHERS】
1981年に発表されたALLMAN BROTHERS名義のベストアルバムでバンドの初期から中期に
かけてライブでも演奏機会の多かった曲たちが収録されている。
U.S.A生産カセットテープ版のインレイは歌詞カードのないすごくシンプルなもの。
汎用品でないプラスチックケース、
時間とともに少しアイボリーに変色したカセットは35年前の雰囲気を感じるには充分。
ケースに擦れはあったもののテープ自体の状態はよくて聴くのに問題ない音質で楽しめてる。
この時代のテープは前回紹介したパティスミス同様延びてるものも多いから運がよかった。

一曲目のRamblin' Manはタモリ倶楽部の番組序盤でよくかかってるので誰が歌ってるのかは
知らないけど聴いたことはある、という人も多いんじゃないかな。
イーグルスやTHE BANDが好きな人はきっとずっと聴いてられると思う。
グレイトフルデッドみたいなジャム要素もあるから今の時代にフェスで観れるのであれば
新しいファンもきっと増えそう。
時代がぐるっとまわってすっと受け入れられる若い層も多い気がする。
個人的な出逢いはもう10年以上前、まだ10代だったころイーグルスみたいな音楽ばっかり
聴いてる時期にニールヤングに魅了されてそこからジェイホークスというバンドを知った。
ある日ラジオでオールディーズ特集をやっていて、
イーグルスからの流れではじめてRamblin' Manを聴いた。

このアルバム、CDでも再発されてるんだけど、実は収録曲がまるっきり違うんです。
レコードに収録されていた内容を忠実に移植したカセット版はオリジナルと同じ収録曲なのに
くらべ、CD版は曲数も11曲から16曲へ大幅に増えてる。
再発版によくあるように単純に曲が追加されてるわけではなくて、一曲目のRamblin' Man以外
は曲順も違えばカットされてる曲もあったり変更が大きい。
《 CD版収録曲 》
(プレス時期によって一曲多いのもある)
1. Ramblin' Man
2. Pegasus
3. Revival
4. Midnight Rider
5. Melissa
6. Don't Want You No More
7. It's Not My Cross to Bear
8. Statesboro Blues
9. Jessica
10. Hoochie Coochie Man
11. Whipping Post
12. In Memory of Elizabeth Reed
13. Blue Sky
14. Crazy Love
15. Southbound
16.Win Lose or Draw
《 レコード、カセットテープ版収録曲 》
1. Ramblin' Man
2. Dreams I'll Never See
3. Midnight Rider
4. Southbound
5. Melissa
6. Little Martha
7. Jessica
8. Win Lose or Draw
9. Stand Back
10. Blue Sky
11. Statesboro Blues
以前このレビューで紹介した小沢健二のアルバム『LIFE』もレコードとCDで収録曲が違う
という点を書いたんだけど、『LIFE』の場合はレコードの収録可能時間の都合上カットした
可能性が高い。
ALLMAN BROTHERSの場合曲順の変更というレベルではなく内容も大きく変わってしまってる
のでもしかするとレーベル移籍に伴った版権の影響があるのかもしれない。

いろいろと調べてみたんだけど明確な理由が分からなかったのでこの辺りに詳しいレコード屋
さんに今度聞いてみようと思います。
東京の武蔵小山にあるペットサウンズさんというレコード屋さんはこの界隈のジャンルにすごく
詳しくて東京在住時たくさんいい作品を紹介してもらった。
次にゆっくり東京へ行けるのは10月末かな、
それまでウォークマンで繰り返し聴きながらのんびり待ってみようと思う。
text : freedom smile (山口達也)
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