2016.06.07
都会の隙間の
夏のにおいと、
また世界を漂う風。
抽象的だけど下北沢で感じた事はこんな感じ。
先月末の5月25日は下北沢にあるit's a Beautiful day という岡山デニムの加工工場直結の
ファクトリーショップで贅沢なインストアライブをやらせてもらってきました。

数年前に岡山の無人島フェス《牛窓ナチュラルキャンプ》に出演させてもらったんだけど、
その運営チームとゆかりのあるこのお店で念願叶ってのライブ、それも自分一人ではなく
チェリストのchieさんとふたりで。
いろいろと願ってたことが叶った一日だった。


平日の夜だってのに本当にたくさんの人が足を運んでくれて、これなかった方からもたくさん
応援と祝福のメールをもらった。
東京を離れて福岡の糸島へ移り住んで半年、8年間東京で過ごした時間の中でこんなにも多くの
仲間に支えられていたんだと改めて感じた。
未だにこの溢れる想いをどう言葉にすればいいのか頭をひねってしまうんだけど、いつか細やか
な音に乗せて歌にできればと思っています。


この日は群馬から料理人の仲間も飛んできてくれたんです。
高崎で旬なお野菜とお魚、たくさんの日本酒を楽しめる《はなぶさ》というお店をされている
食人の堤さんが僕の主催しているマルシェで販売している自然農玄米を使っておにぎりを振る
舞ってくれました。
土鍋炊き自然農玄米で作る 大人の本気おにぎり。
おかげ様で土鍋二台フル稼働、終演後完売したよと嬉しい報告もありました。

そして2月のマルシェライブ以来3ヶ月ぶりとなった東京でのライブ。
2月以降糸島の古民家でライブをやらせてもらったりと自分が表現したい場所、空間で
歌わせてもらえる事も増えてきた。
この日ものびのび感大爆発で心地よくやらせてもらえました。

途中からはchieさんとも一緒にセッション、アルバム『世界の空と、夜明け前。』で演奏
してもらった " rainbow days " 、 " それでも世界は素晴らしい " だけでなく" sunshine rain "
でも伸びやかなチェロの音色を彩ってもらった。
引っ越し後初の新曲 《circle》もこの日が初お披露目、今までのfreedom smileとはちょっと違う
世界を楽しんでもらえてればうれしいです。
こうして満員御礼の下北沢ライブを終えて今回の旅は終了、
余韻に浸りつつ最終日は成田空港へ向かって飛行機に搭乗した。
だけど世の中分からないもので、一度滑走路へ出た飛行機がまさかの欠航でそのまま引き返す事に。
結局その日は九州へ戻れず空港が用意してくれたホテルで一日過ごして翌日の朝帰ってきた。
神様がくれた日常からの休憩みたいな時間だったのかも。

そうこうしているうちに今年も前半が終わりに近づいてきています。
7月以降は山の中、本のたくさん並ぶカフェ、写真に溢れた空間とかとか、いろんな場所
でのライブが待っています。
これまでやってきた "ただ歌うだけのライブ" ではなくて今回の下北沢でチェロとの共演が
実現したように一回一回がもっと特別な時間になるようなものにしていこうと思っています。
ロマンチスト大爆発です。
相変わらず呼ばれればどこにでも行くので是非声かけてもらえればうれしいです。
生きていればいい事もそうでない事も際限なく繰り返しやってくる。
意味のある過去だけを連れて 目の前に広がる世界をしっかり歩んで行こうと決めました。
手探りでも、不器用でも。
改めましてですが、
僕を支えてくれているすべての人、出来事にこの上ない愛と感謝を。

text : freedom smile (山口達也)
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