ピクチャーレーベルのレコードで聴くデヴィッド・ボウイのジギースターダストと彼の小宇宙。

 

2016.06.02

 

 

今年の1月8日、YELLOW MONKEY再集結のニュースが日本の音楽ファンの脳内を揺さぶって

 

から2日後というタイミングで吉井さんの敬愛するDAVID BOWIEが亡くなった。

 

こんなにも深い関係のあるミュージシャンのニュースで喜びと悲しみが交差する事になるなんて

 

思ってもいなかった。

 

2016年7月号のROCK'ON JAPANのなかで吉井さんも話していたようになにかで繋がっているんだ

 

思う。

 


 

YELLOW MONKEYの再集結ツアーが始まった今だからこそと思い今回はデヴィッド・ボウイの

 

名盤『 ジギースターダスト (原題 : The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars) 』

 

のピクチャーレーベルレコードを紹介しようと思います。

 

 

 

僕はYELLOW MONKEYが好きで、吉井和哉という生々しい生き方をする人がボウイを敬愛している

 

という事は昔から知っていたんだけど、ちゃんとアルバムを聞いたのはつい数年前のことでした。

 

東京に住んでいた頃よく通っていた学芸大学にあるレコード屋さんでこのジギースターダスト

 

レコードを見つけたのがきっかけ。

 

 

見慣れていたジャケットではなく盤面に印刷されたピクチャーレーベル盤を見たのも初めてで思い

 

切って買ってみた。

 

シリアルナンバーも付いていて、たぶん¥2,800くらいだったんじゃないかな。

 

 

 

このコンセプトアルバムに影響されてYELLOW MONKEYは『 jaguar hard pain 1944〜1994』と

 

いう作品後に生み出す事になる。

 

その事実を想い返しながら盤面に針を落とす瞬間少し緊張していたのをはっきり憶えている。

 

 

曲が始まる前に聴こえる針のぷちぷちという音が普通のレコードよりも多いなあ、なんて感じて

 

いるとフェードインで「Five Years」が始まって来た。

 

ピクチャーレーベルの材質の特徴なのか、曲も少し丸い音質に感じる。

 

あとで調べたらピクチャーレーベルの音質はあまり良くないという事をあちこちで目にして、何と

 

なく納得した。

 

 

でも、それでいいんだと思う。

 

 

これはピクチャーレーベルの音として楽しめばいいし、どうしても気になる人は英国産のオリジナル

 

を聴けばいい、その違いを聴き比べて楽しめれば僕にとってそれで充分だなと。

 

 

 

動画では「Ziggy Stardust」の音源を聴いてもらえるようにしました。

 

両面合わせて38分という今ではコンパクトな収録時間の魔法もあってB面が終わったらそのままA面へ

 

戻ってまたこの小宇宙の世界へゆっくりフェードインで漂っていく。

 

ボウイが宇宙人と言われている理由がちょっと分かった気がした。

 

 

 

いつかこのカセットテープ音源もここで紹介できたらいいな。

 

 

きっと曲中で ” Like some cat from Japan, (日本から来たヤツみたいだった) " と歌われたのとは逆に、

 

英国から来た宇宙人みたいなやつだったとその時改めて感じるんだろうな。

 

text : freedom smile (山口達也)


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